沙知です。
私には本名があるのですが、その名前は昨年亡くなった父が付けてくれたとても素敵な名前です。
名前を付けてくれた時の話は何度も母から聞きましたが、まあ適当な…(笑)
それでも当時の父は父なりにものすごく一生懸命考えに考えたと思います。
父が私の誕生をものすごく喜んだのは簡単に想像ができます。あの父を知る人なら手に取るようにわかるでしょう。
そしてなかなか決められない名前。候補の名前を一緒にいた後輩に次々とダメ出しばかりされながら、いろいろいろいろ考えたそうです。そして最後に思いついた名前が私の名前となりました。
本当に素敵な名前です。
父も晩年、我ながらよく思いついたと満足気に口にしていました。きっとずっと思っていたけど、若い頃はそんなことを口にする人ではなかったと思います。
私はこれまでもよく名前を褒められてきた人生です。
大好きな自慢の名前です。
そんな名前を付けてくれた父が昨年亡くなりました。
最後まで立派な立派な父でした。尊敬する大好きな父でした。愛情深い愛すべき父でした。
その父が亡くなる少し前に、これは言っておかなければと思い、私は父の手を握りしめながら、父に言いました。
「パパ、すごく素敵なとってもいい名前を付けてくれてありがとうね。本当にいい名前。みんなから褒められる自慢の名前だよ。本当にありがとう。」
父はにっこりうなずきました。
この言葉を言えたから、私は今、沙知と名乗れる私になれたと思います。
パパ、ありがとう。
そういう時間を私にくれて。
心から感謝だよ。ありがとう。
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